【産業交流展2011】深度150mまで稼働できる水中ロボット、パラグライダー式の飛行ロボットなど
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ROVとは、船上からの遠隔コントロールによって、水中で自由に動かせるカメラ付きの自走式ロボットだ。東日本大震災の際、津波を受けた海岸地域の調査などにも用いられた。同社では、3基のスラスター(推進器)を装備した小型ROV「DELTA-100R」を出展。スラスターのコントロールによって前後・上下・左右・右旋回が行え、CCDカメラと高輝度LEDで水中を観察できる。船上のオペレーターは、カラーモニターとジョイスティクでロボットを操作し、150mの深度までロボットを落とすことが可能だ。また推進・方位を保持する機能も備えているという。
同社のブースでは、自走式ではなく、船の直下から垂らして使う「FM-4100」も紹介していた。いわばカメラヘッドを水中に投下するイメージだ。こちらはヘッド部に上下・水平回転機構(135度回転)を備え、カメラ真下の観察が可能。特徴は本体サイズが幅195×L312mm(ヘッド部は195mm)と超小型で、持ち運びが便利であること。
このほか、ユニークな自走式管内検査用ロボット「PV-2000L」のデモも行われていた。これは管内の調査を行うロボットで、防水性があり、水没しても利用できるそうだ。ロボットはスプロケット付きのタイヤで自走し、左右独立駆動と内蔵センサーにより、管内走行時のローリング(傾き)を補正。前方に4倍ズームのカメラヘッドを装備しており、上下に±110度の範囲で首を振れる。4インチの小型液晶モニター付きリモコンユニットで、すべての操作を行える。
パラグライダー式の飛行ロボット(AUV)で、三陸方面の被災地を上空から調査したゼノクロスのブースも目を引いた。パラグライダーにガソリンエンジンを装着し、同社の自律無人航空機制御ユニットで飛行するもの。PC上でウェイポイント(経路地点)を設定することにより、自律的な航行が可能だ。飛行速度は時速40km〜80kmで、120分ぐらいまで航続が可能だ(ペイロード重量による)。
またロボットではないが、通常の自動車をEV車に変えてしまうキットもあった。オズコーポレーションでは、わずか1日で普通自動車をEV車に変更できるEVキット「VEV-S01」を紹介し、注目を浴びていた。車種別の専用ブラケットにモータなどの機器を一体化し、既存のネジ穴にボルトを締め付けるだけで簡単にEV車が完成。改造したクルマはナンバーを取得して、公道を走行することもできるという。さらにスズキキャリィ・エブリィの荷台に、オプションの電池キットを設置し、バッテリーから家電製品を動かすデモや、初代のホンダ・シティカブリオレをEV化したコンセプトカーなども展示していた。
《井上猛雄》
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