楽天、カナダの電子書籍企業「Kobo」社を買収へ……楽天ブランドの端末発売も視野
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楽天は、『楽天ブックス』において書籍のインターネット販売を行っているほか、8月に電子書籍ストアを開設、Sony Readerをはじめとす電子書籍端末にコンテンツを提供している。一方Kobo社は、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州およびニュージーランドをはじめとしてグローバルに事業を展開、すでに100カ国以上にわたるユーザーに電子書籍コンテンツを提供している。
Kobo社の電子書籍コンテンツは、同社の専用端末『Kobo eReader』からだけではなく、アプリを通してiOS、Android、BlackBerry、Windows、Mac等のスマートフォンやPCなどからも読むことが可能。またKobo社は、電子書籍事業者としては初めてFacebookとの提携も行っており、2011年10月末にはソーシャル機能を搭載し、日本語にも対応した電子書籍デバイス「kobo Vox」を発売したばかりだ。
楽天はKobo社を子会社化することにより、自社ブランドの電子書籍端末を持つだけでなく、北米・欧州を中心とした海外の出版社をはじめとする権利者や専用端末を販売する小売業者、製造委託先(ODM)などとのネットワークを得るのが目的だとしている。
本件買収については楽天が既存株主からKobo社の全株式を買取る。なお買収にあたり、カナダ政府の承認が必要とのこと。
《冨岡晶》
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