IBM、次世代スパコン「Blue Gene/Q」発表……最大100ペタフロップスの演算性能
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「Blue Gene/Q」は、Blue Geneスーパーコンピューター・シリーズの第三世代となるスパコンで、従来のシステムと比較して桁違いの処理速度を誇り、16個のコアによる並列処理と、最大100ペタフロップスまで拡張可能となっている。2012年にローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)で本格稼働するシステム「Sequoia」に用いられ、ここでは最大20ペタフロップスの処理速度を誇るスーパーコンピューターシステムとなる予定。同時に1ワットあたり2ギガフロップスという、世界で最も電力効率の良いコンピューターに認定される予定だという。
アメリカ合衆国エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)が所有する総合国立研究所であるLLNLは、核実験禁止下での国家核抑止力の維持や、電力グリッドおよびネットワーク管理、エネルギーの研究や気候変動といった問題に対して、世界最速クラスのスーパーコンピューターを適用している。IBMは今年の12月上旬から、96台のラックの納入を行っている。
Blue Geneシリーズは世界最速のスーパーコンピューターとして、スーパーコンピューター上位500リスト「TOP500」に6回連続で選ばれている。なお現在世界一位となる日本のスパコン「京」(けい)は、この11月に10ペタフロップスを達成したことを発表したばかりだ。
《冨岡晶》
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