スタンフォード大のソーラーカーにSTのマイコンを採用
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このソーラーカーは、オーストラリアを縦断するソーラーカー・レース「ワールド・ソーラー・チャレンジ2011」でデビューした。
スタンフォード大学の学生が設計・製作したソーラーカー『Xenith』は、約40台が参加したダーウィンからアデレードまでの3000km走破に挑戦した。同車の電気システムに搭載されたSTの32bitマイコンSTM32は、太陽光発電や巡航制御動作、ヘルメットに装着されたディスプレイの制御など、全てのサブシステムを管理する。
このソーラーカーレースでは、日中に集める電力量を最大化し、バッテリ容量と消費電力のバランスをいかに効率良く保つかが重要。4個のSTM32が、最大電力点を求めXenithの太陽光発電装置の出力を最適化すると同時に、別のSTM32が電圧のモニタや温度・電流を測定し、車に供給される電力のフロー制御など、重要な動作を制御する。
さらに、他のSTM32は、運転者、車、モーター・コントローラー、後輪ステアリング・システム間の通信を管理し、照明、遠隔測定機器、タイヤ空気圧モニタなどの補助システムも制御する。
スタンフォード大学のソーラーカー・プロジェクトのグレゴリー・ホール氏は「ソーラーカーには多くの複雑なシステムが搭載されており、それらは全ての機能を一時的に中断することなく、最小電力消費で動作する必要がある。STの制御用高性能マイコンは高い柔軟性・信頼性を特徴すると共に、非常に多様なペリフェラルと高品質ライブラリが揃っているため、我々のプロジェクトの厳しい要求と早期開発スケジュールに完璧にマッチした」とコメント。
《編集部@レスポンス》
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