日立、雑談で生まれるアイデアを可視化・共有するシステム開発……「ビジネス顕微鏡」を活用
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「ビジネス顕微鏡」は、日立製作所中央研究所開発のコミュニケーション測定システム。赤外線センサや3軸の加速度センサを内蔵した名札型センサネット端末を用い、赤外線通信によって対面相手との位置情報、加速度センサによって装着者の活性度が取得できる。これにより、身につけた社員同士の対面時間や動作を測定し、データを蓄積し、コミュニケーション活動を可視化できる。
新システムは、日々のコミュニケーションを、「ビジネス顕微鏡」によりイントラネット上に自動で表示し、メンバーが内容や進捗、コメントを加えることで、生まれたアイデアを知識として蓄積・共有するものとなっている。
「ビジネス顕微鏡」を用いて、メンバーが一定時間以上対面していたコミュニケーションの実績を自動で抽出し、イントラネット上でリアルタイムで公開。表示されたコミュニケーションの実績には、データをもとに算出されたコスト(人件費)や、議論の活性度が表示される。あらかじめ登録しておいたプロジェクト名称などをインデックスとして付与しておけば、会議や打ち合わせの開催情報をもとにプロジェクトの進捗管理が可能となる。
通常は議事録が作成されることなく見逃されがちなアイデアや雑談などの内容を、蓄積・共有することを通じ、知的財産やノウハウなどを考案する知識創造活動を支援するという。活性度の表示やコスト(人件費)の算出、メンバーによる成果の自己評価を通じ、業務の生産性の把握や改善にも役立てるとのこと。日立は、今回開発したシステムを、「ビジネス顕微鏡」を応用した組織改革ソリューション事業として提供していく予定。
《冨岡晶》
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