文部科学省、東日本全域の放射性セシウム分布マップを公開
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
同省ではこれまで、福島第一原子力発電所から100〜120kmの範囲内で、地表面への放射性物質の沈着状況を確認するため、航空機に高感度で大型の放射線検出器を搭載して地上に蓄積した放射性物質を広範囲に測定する「航空機モニタリング」を実施していた。
その後、調査区域をより広範囲に拡げており、今回、10月から11月にかけ、これまで航空機モニタリングを実施していなかった愛知県、青森県、石川県、福井県の4県で調査を行った。
調査期間は、愛知県が10月16日〜10月20日(のべ8回)、青森県が10月7日〜11月1日(のべ17回)、石川県が10月17日〜10月24日(のべ16回)、福井県が10月17日〜10月20日(のべ7回)。ヘリコプターを使い、地表面から1メートルの高さの空間線量率、および地表面への放射性セシウムの沈着量を測定した。
調査結果は、「1m高さの空間線量率の分布状況を示したマップ」、および「土壌表層への放射性セシウムの沈着状況を示したマップ」として、公開されている。
今回の発表により、東日本(1都21県)の全域の航空機モニタリングの測定結果がまとまった。同省では、これまでの測定結果を地形に着目して確認した結果として、奥羽山脈、飯豊山脈、越後山脈、下野山地、関東山地に沿って、放射性セシウムが沈着していることが確認されたとしている。
また同省では、月間降下物の測定結果から、北海道や西日本についても微量の放射性セシウムの降下が確認されているとし、今後、北海道や西日本についても航空機モニタリングを実施するとしている。
《田崎 恭子》
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