マーク・トウェインは1835年11月30日生まれ。「トム・ソーヤーの冒険」のほか、「王子と少年」「ハックルベリー・フィンの冒険」など少年を主人公とした小説を数多く発表し、19世紀のアメリカを代表する作家だ。
日本でも少年向け小説としていまだに根強い人気があり、少年少女時に読んだという読者も多いだろう。ただ彼の作品には人種差別や階級社会に対する強烈な“アンチメッセージ”が含まれている作品が多い。大人になって改めて読むと、そういった当時の社会に対するマーク・トウェインの批判精神が読み取れて、子ども時代とは違った印象をもつだろう。ぜひ“大人読み”をお勧めしたい。