NTTコムウェア、省電力・排熱式データセンターを開所……コスト削減とグリーン化を推進
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「PUE」は、Power Usage Effectivenessの略称。グリーン・グリッド(The Green Grid)が提唱するデータセンターの電力利用効率を示す指標で、1 に近づくほど効率が良い。データセンター全体の消費電力量を、データセンター内のIT 機器消費電力量で割ることでもとめられる。
省電力・排熱式データセンター(実証設備)は、既存建物を有効利用し、需要に応じて柔軟にデータセンターを増設できるように、ファシリティ、電力設備、空調設備、ICT機器を構成単位毎に設計・構築する方式を採用。データセンター化に伴う改修コストの削減(同社従来比:45%削減)を実現した。
空調方式は、外気を取り込みICT機器で発生する熱を室外に排出する方式を採用し、設備投資を抑えると同時に消費電力を従来比で20%削減。高温度対応のICT 機器を採用することにより、外気温の高い場合にも冷房装置が不要なデータセンターを実現している。さらに、AC/DC 変換による電力損失を極力減らした方式を採用するなどの取り組みにより、現段階でPUE1.1 以下を達成した。
同社は今後、一年を通じた運用環境での検証と共に、省電力・排熱式データセンターにて、エンタープライズ向けクラウド・サービス「SmartCloud」のさらなるサービス向上に向け、ICTインフラコストの削減、データセンターのグリーン化に継続的に取り組んでいくとしている。
《白石 雄太》
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