NECとシマンテック、データ保護分野で協業……「スマートバックアップソリューション」提供開始
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
シャープ、業務用バックアップ電源システムを発売……太陽光発電と組み合わせて使用可能
-
CTCとネットアップ、災害・節電対策に「クラウドバックアップ for NetApp」提供開始

「スマートバックアップソリューション」は、シマンテックのバックアップソフトウェア「Symantec NetBackup」(NetBackup)のOST(Open Storage Technology)機能と、NEC製ディスクバックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAStor)」を組み合わせたもの。
NetBackupの提供する差分合成バックアップ技術とiStorage HSシリーズの提供する重複排除技術を効率性高く使用し、ビッグデータのバックアップをきわめて短時間で実現した。従来の方法と比べ、バックアップ時間を約80%短縮、必要とするネットワークやバックアップサーバなどのリソースを約50%低減するという。なおNetBackupとOST対応ストレージによる合成バックアップソリューションの販売は、国内初となる。
「スマートバックアップソリューション」は、シマンテックのOSTと「iStorage HSシリーズ」を組み合わせることで、合成バックアップ処理を「iStorage HSシリーズ」内部で自動的に実施する。そのため、日々の増分(差分)のバックアップだけで、「iStorage HSシリーズ」内部で自動的に増分(差分)を含めた全データの最新フルバックアップが生成され、煩わしいデータバックアップ時間を大幅に短縮できる。
従来のディスクバックアップにおいては、フルバックアップデータのリストア、および、日々の増分(差分)のバックアップデータのリストアといった、複数回のリストアが必要だったが、新ソリューションでは、「iStorage HSシリーズ」内部で最新フルバックアップデータが自動的に生成されるため、そのデータを1回リストアするだけで作業を完了できるとのこと。「iStorage HSシリーズ」が持つ重複排除機能では、バックアップデータを1/20に圧縮して格納できる。「スマートバックアップソリューション」の合成バックアップ処理においても、データ容量を1/20に圧縮できるため、バックアップにかかる投資コストを最小限に抑えられるという。
「スマートバックアップソリューション」は、「iStorage HS3」で提供を始め、今後「iStorage HS8」においても提供する予定。「iStorage HS3」での価格は450万円~で、出荷開始は12月28日より。NECとシマンテックは従来から強いパートナー関係を築いており、NECは特に「Symantec NetBackup」の国内最大規模の売上を有している。今回の新ソリューションにより両社の協業関係をさらに強固にし、今後も、ビッグデータへの対応や企業の事業継続(BC:Business Continuity)/災害対策に向けた高付加価値バックアップソリューションを広く提案していく考えだ。
《池本淳》
特集
この記事の写真
/