2011年第3Qのスマートフォン出荷台数、前年同期比243%増の530万台……IDC Japan調べ
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
同四半期のスマートフォン市場は、アップルの「iPhone 4S」の市場投入直前であったため、ユーザーの買い控えが影響してアップルの出荷台数が大きく減少。一方でNTTドコモおよびau KDDIの両通信事業者の積極的な販売促進によるプラス効果、Android OS搭載スマートフォン端末のラインアップの充実などもあり、市場は大幅に拡大した。
ベンダー別では、「Xperiaシリーズ」を継続的に市場供給しているソニーエリクソンが大きくシェアを伸ばした。メディアタブレットに関しては、アップルの「iPad 2」、および各社の新規モデルの市場投入があったこと、ソフトバンクによる販売奨励金の上積み効果もあり、総出荷台数は前年同期比133%増の42万台となった。
3Gパーソナルルータ端末においては、同市場の牽引役であるイー・モバイル以外に、ソフトバンク、ドコモが積極的な販売戦略を実施していること、利便性を含めた使い勝手の良さがユーザーから評価され顧客層が広がり始めていること等の要因から、出荷台数ベースにおいては、前年同期比81.7%増の67万台と大幅なプラス成長を記録した。
スマートフォン市場の予測に関しては、現段階において、すでにスマートフォン出荷比率が50%超になっていること、通信事業者の積極的な販売戦略が継続される可能性が高いことなどから今後も需要の成長が続く見込み。2012年には2,870万台にまで拡大し、2015年には3,403万台に達すると、同社では予測している。
《冨岡晶》
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