富士通、協働教育を促進するタブレット端末用デジタル教材ソリューション
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デジタル教材の開発にあたり同社では、東北大学の加齢医学研究所・川島隆太教授の協力を依頼し、同教授の監修のもと「集中力と記憶力」の向上を支援するオリジナルドリル教材を作成。教材の効果検証には杉並区立和田中学校の協力を得たという。
オリジナルドリルでは、簡単な計算テストや単語テストをタブレット端末で行うことで、脳の司令塔である「前頭前野」を効果的に鍛え、脳を活性化させて「集中力と記憶力」を短時間で向上させることが期待できるという。学校教育の現場での活用のため、算数、国語、社会、理科、英語の各教科でオリジナル教材を提供する。
また、新しいソリューションでは、文部科学省が策定した「教育の情報化ビジョン」における「協働教育」を促進する次世代型授業支援教材(意見板)も提供する。授業スタイルを画期的に変化させるこの教材の開発には、和田中学校の教師の知恵やニーズ、生徒の視点を反映しているという。
意見版では、生徒がタブレット端末に書いた回答を教師が瞬時に把握できるほか、教師用画面を電子黒板などを用いて生徒に公開することで、生徒同士が互いの回答について考え、気づきを得ながら学び合う「協働的な学び」を実現していくことが可能だという。
同ソリューションの動作環境は、Microsoft Windows Server 2008 R2 環境のサーバを利用し、クライアントはMicrosoft Windows7、Android3.1、Pad4.3相当の端末に対応する。価格は、サーバソフトウェア1式とクライアントソフト40セットのモデルで97万円(サーバ、クライアント機器は含まず)。出荷時期は2012年の春を予定しており、5年間で1,000システムの販売を目指すという。
《田崎 恭子》
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