有機ELディスプレイは液晶ディスプレイと比較して応答速度が極めて速く、コントラストも測定できないほど高いなど、次世代のディスプレイとして期待されている。しかし技術的な困難から商品化は小型の携帯電話用などに限られている。2007年にソニーが11インチのテレビを商品化したが、その後のモデルチェンジなどはなく、のちにこの分野からの撤退を表明している。
サムスンが今回発表した有機ELディスプレイは55インチと非常に大きい。第8世代製造ラインで製造され、独自技術によりカラーフィルターが不要なため高画質だという。それ以外のスペックはほとんど明かされていないが、2012年内に発売する予定。
なお、同じく韓国のLGも55型の有機ELテレビをCESに合わせて発表しており、米国市場で韓国メーカー同士による有機ELテレビの開発競争が熱気を帯びてきた。