京セラ、太陽光発電に蓄電システムを組み合わせた新システムを国内独占販売
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新システムは、国内シェア2位の京セラ太陽光発電に、ニチコンが世界最大手のサムスンSDI(Samsung SDI Co.,Ltd)社製のリチウムイオン電池を採用した蓄電システムを加えたものとなっている。太陽電池や蓄電池は、その制御のためにパワーコンディショナが必要だが、京セラが開発したエネルギーマネジメントシステム(EMS)を活用することで、商用電力(系統)と連系させ、エネルギーを効率よく制御することを可能とした。
新システムには、鉛蓄電池と比較し、約5倍の耐久性を持つリチウムイオン電池を搭載。7.1kWhの大容量タイプで、重量約200kg、サイズは高さ120cm×幅90cm×奥行35cm。家庭の電気使用量が昼間に多いか夜間に多いかなどの生活パターンや、エネルギーコストの削減を優先するか電力確保を優先するかなど、多種多様な制御モードを搭載した。災害時(停電時)には自立運転に自動で切替えて電力供給する、安心機能にも対応した。蓄電システムの増設も可能(合計14.2kWh)。フランチャイズ店、住宅メーカー、直販ルートなどを活用して販売展開する。
住宅用太陽光発電システムは、2009年1月に再開した国の補助金制度や、同年11月に開始された余剰電力の買取制度などによって、2011年度中には設置累計数が100万戸を突破する見込み。また、定置用リチウムイオン蓄電池システムについては、2011年度より最長3年間の導入支援事業費である210億円の補助金が、政府により決定している。
《冨岡晶》
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