3年半ぶりとなる「うるう秒」……7月1日「午前8時59分60秒」が挿入
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今回のうるう秒の調整では、2012年7月1日(日)午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に、「8時59分60秒」が挿入される。NICTでは、5月頃を目途に「うるう秒実施説明会」を開催し、うるう秒の調整に関して説明をする予定。
時刻の決定については、原子の振動を利用した原子時計に基づく「協定世界時」(UTC)が使われているが、1秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、天文時系の「世界時」(UT)との間でずれが生じるようになった。「うるう秒」挿入はその調整のために、数年に1回程度行われている。本年1月16日~20日に開催された国際電気通信連合(ITU:InternationalTelecommunications Union)の無線通信総会では、「うるう秒」廃止が審議されたが、継続審議を支持する国が大勢となったため、当面の間は「うるう秒」の調整が行われることとなっている。
「うるう秒」の調整については、「国際地球回転・基準系事業(IERS:International Earth Rotation and Reference Systems Service)」が決定しており、日本では、総務省およびNICTが法令に基づき標準時の通報に係る事務を行っている。1月5日にIERSがうるう秒挿入を行うことを決定したため、日本標準時でも「うるう秒」の挿入が実施されるとのこと。
《冨岡晶》
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