日本オラクル、フレキシビリティに富むストレージ新製品「Pillar Axiom 600」発表
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Pillar Axiom 600は、モジュール構成、分散RAID、特許取得済みのストレージQoS(Quality of Service)などの機能を組み合わせ、SANストレージに適した容易な管理、高い利用率・拡張性を備えたストレージ性能を実現する。
Pillar Axiom 600の採用により、企業は従来の自社管理環境において業務ごとのアプリケーション特性を意識したストレージ統合を実現できるだけでなく、プライベート・クラウド環境への柔軟かつ段階的な移行も可能になる。
また高度なQoS機能を持ち、アプリケーションのデータを先着順ではなく、ビジネス価値に応じたデータの入出力要件に合わせたリソースの割り当て、CPUの稼働率、容量やキャッシュの分配を行うことができる。そのため、さまざまなアプリケーションが効率的に共存することを可能にし、ストレージ・システムの稼働率を向上させるという。
さらに他のオラクル製品との連携・統合も可能で、データベース・マシン「Oracle Exadata」向けに開発されたデータ圧縮技術「Hybrid Columnar Compression」に対応し、「Oracle Database」の利用環境において平均3~5倍までストレージ効率を上げるという。また圧縮率を高めることで、ユーザーはより少ない物理ストレージで大容量のデータを扱うことが可能になり、SAN環境の簡素化、コスト削減を実現できる。
日本オラクルの執行役員システムズ事業統括の野々上仁氏は、「当社のシステム事業統括として2012年に重点的に取り組むのは、データベースやストレージのアプライアンスといった付加価値プロダクトのボリューム展開、SPARC Systemsによる基盤刷新、そしてクラウドとビッグデータ領域でのストレージ導入の加速という3点だ」と説明。
この中で、ストレージの商品ラインナップ強化については、「これまでデータベースの「Oracle Exadata」、NASの「Oracle ZFS Storage Appliance」、テープの「Oracle Storage Tek Tape」がラインナップされているが、SAN(Storage Area Network)向けとして、今回新たにPillar Axiom 600を提供開始し、ストレージのラインナップが揃った」とのこと(野々上氏)。
最大容量は1.6PB(ペタバイト)、最小構成時の標準価格は6,759,606円。
《北島友和》
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