「日本はまだ可能性を秘めた市場」……エリクソン・ジャパンのヤン・シグネル新社長
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シグネル氏は、1989年以来アジア地域に深く関わり、日本、台湾、マレーシアでエリクソンの事業の立ち上げに携わった経験を持ち、現在は現在APACイノベーション・センター所長、エリクソンCEO上級アドバイザーも兼務する。
シグネル氏は、エリクソン・ジャパンに対するビジョンとして「オフィスもマネージメントもグローバルに対応したものにしていく。従業員にもそういう人を求めていき、ゆくゆくは『エリクソンにいればグローバルで通用する』と言われるような会社にしたい」という考えを語った。
また、社会における通信手段の変化に対しては、「どんな利益が生まれるとしても、人と機械すべてがやりとりできる社会にしていきたい」とし、コミュニケーションの担い手としてのエリクソンの立場を語った。
一方、スマートフォン市場の急成長によるトラフィック増加に対しては「2015年まで急速な成長によりトラフィックが増えていく。私たちはその時、ネットワークを見直すべきである。エネルギー消費や利用法についても最適化せねばならない。よりシームレスな動作をするためにボトルネックがどこにあるのかを調査する必要がある」とした。
同社ではM2M事業にも力を入れており、「500億のデバイスがすべてネットワークで繋がる」としている同社の考えに対しては、「カメラやセンサー、セキュリティの警告システム等あらゆるものがネットワークの一部になる。その裏にあるネットワークの複雑さを紐解くのがエリクソンの使命だ」とシグネル氏。
「ソニーエリクソンから合弁解消をしてエリクソンになったが、今後のブランディングの方針は?」という質問が出たが、シグネル氏は「ソニーはコンシューマー向けの端末に重点を置いている。エリクソンとしてはB2Bにフォーカスしていきたい。その上で重要なのは、大学生等の新しい技術に注目している人を取り込んでいくことだ」と述べ、ブランディングのエリクソン単独でのブランディング強化に引き続き取り組んで行くことを表明した。
《東 祐太朗》
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