WiMAXハイパワーに対応したホームルータ「URoad-Home」を試す
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このデモ機を利用してみたのでその使い勝手をレポートしたい。
■家庭用ながら小さく軽い筐体
まず本機のアウトラインについて紹介しよう。本体サイズは幅140×高さ36×奥行き98.3mm、重さ約190g。モバイルルータのように電池を内蔵しないため手に取った印象はひじょうに軽い。本体は家庭用のルータとしては小型かつスリムで、縦置き/横置きや壁掛け設置も可能なクレードル兼スタンドを付属しており、置き場には困らないだろう。
背面には電源用のマイクロUSBポートに加えて、10/100Base-TのLANポートを2ポート搭載する。そのほか、Wi-FiのON/OFFスイッチやWPSボタン、リセットボタンを搭載。本体園面にはPOWER/WiMAX/LANポート1/LANポート2/Wi-Fiの利用を示すLEDインジケーターを装備する。WiMAXの電波状態は緑/黄/赤の色別表示で、一見して判断できる。
本機の特長は、昨年4月に改正された無線設備規則により、空中線電力と利得の増加に対応した「WiMAXハイパワー」機種であること。利得増加によりWiMAXの受信感度が従来機比で3dBm向上し、Wi-Fiについても従来機比で8dBm出力が向上しているという。同時接続できる端末数は12台で、これ1台があれば電話線・モデム・ルータが不要になり、ワイヤレス化にも大いに役立ちそうだ。
■5〜6Mbpsは安定して出る
さて、問題はWiMAXの通信品質だが、RBB TODAYの編集部があるビルはWiMAXの電波状態が万全ではなく、窓際でも黄色の表示。どれだけ通信速度が出るかが不安だったが、URoad-HomeとパソコンをWi-Fiでつないだ(PCとルータの距離はおよそ3m)時の速度は3回計測の平均で下り5.13Mbps、上り1.37Mbpsという結果に。またイーサネットケーブルでつなぐと3回の平均で下り6.44Mbps、上り1.35Mbpsとなった。電波の状態が万全でない状態でこの速度ならば十分満足できるだろう。
なお参考として、同じ条件下でドコモのXiモバイルルータ「L-09C」でも試したところ(LTE圏内)、3回計測の平均で下り2.81Mbps、上り1.19Mbpsだった。
傾向としては、URoad-Homeでは下り上りともに計測結果に大きなブレがなく安定して速度が出ている印象を受けた。他のWiMAX通信カードとの比較もしておらず、無線通信速度は周辺の環境によって大きく左右されるため、これらの数字はあくまでも参考程度だが、電波が良好な場所であれば、10Mbps超えの通信速度も安定して出そうな印象だ。
■都市部ユーザーにとっては強力なコストパフォーマンスをもつ
総じてブラウジング中心の用途であれば、ADSLに匹敵する速度が出るWiMAXは大変魅力的。特にURoad-Homeはコンセント電源さえあればすぐに使え、端末間のケーブル取り回しも不要になるところも魅力だ。
2回線を同時に契約すると「ファミ得パック」なら価格的なメリットはさらに大きくなる。ただ、川崎市の郊外にある記者の自宅では電波が弱く、利得の高いアンテナを持つURoad-Homeをもってしても通信が安定しなかった。やはり都市部に住むユーザー向きのサービスと言える。
《RBB TODAY》
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