「スピーカーは楽器でありたい!」……JVCケンウッド、生音とスピーカーのコラボ試聴会
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「EX-A300」は、振動板に木を採用した同社独自のウッドコーンオーディオシステムの最上位モデル。今月の3日に発表され、2月上旬の発売予定とされている。同社従来機種「EX-A250」の後継機であり、スピーカー・アンプ・プレーヤーの各ユニットに音質強化技術を取り入れている。
試聴会には、様々なアーティストのレコーディングやライブに参加し、自身のユニットでも活動を行うプロのチェロ奏者、伊藤ハルトシさんが登場。伊藤さんの生演奏と、「EX-A300」で流す音とのコラボレーションが行われた。あらかじめ録音し、一部をカットした音源を「EX-A300」で流し、カットされた部分を伊藤さんが生演奏で補うという試みだ。
ビクタースタジオの高田英男スタジオ長によると、レコーディングスタジオは、ホールのように音が響かないために、ごまかしがきかない「デッドな空間」であり、「音のブレンドは難しく、かなりハードルの高い試み」とのこと。しかし、いざコラボ演奏が始まると、徐々に両者の音は馴染んでいき、目をつぶってみると生音とスピーカーとの差はほとんど感じられず、「EX-A300」の原音再現能力の高さが実感できた。
同社では、「スピーカーは楽器でありたい!」という思想を持って製品開発に取り組んでおり、今回のコラボ演奏の試みによって、「その思いが伝わればありがたい」(高田氏)としていた。
また、試聴会後、JVCケンウッド HM技術統括部 オーディオ技術Gの今村智氏から、今回のモデルチェンジに際して、新たに追加した技術についての説明も行われた。特に振動軽減というところで、ツィーターおよびウーハーの磁気回路部への装着木材を材質、形状ともに変更、さらにアンプ・プレーヤー部においても使用するワッシャの組み合わせを再度見直すなど、様々な工夫がみられた。今村氏によると、音の再現に重要なことは「振動の影響をいかに低減させるか」にかかっているといい、今回の改良で音の解像度や低温域の表現力がさらに向上したという。
《白石 雄太》
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