ソニー、電力を利用者・機器ごとに管理できる「認証型コンセント」を開発
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「認証型コンセント」は、電力を利用する際のインターフェイスである“コンセント”に、交通乗車券や電子マネーなどで実績のある非接触ICカード技術をベースにして“認証機能”を加えたアイテムとなる。機器側のプラグへ非接触ICチップを搭載し、コンセント側に非接触ICカードリーダー/ライターやコントローラー、通信インターフェイス等を組み込むことで、電気機器がコンセントに接続された際に、電気機器・利用者を判別し、電力との関連付けを可能とした。
「認証型コンセント:FeliCaタイプ」は、機器のプラグにアンテナと接続されたICチップを内蔵し、コンセント側にはアンテナと接続されたリーダー/ライターやコントローラーを組み込むことで認証。「認証型コンセント:電力線重畳通信タイプ」は、新開発の「電力線重畳通信技術」を従来からの非接触ICカード技術と組み合わせたもので、電力線に認証データを載せて、電気機器と電源供給側との相互認証を可能とする技術となっている。
「認証型コンセント」を活用することで、電気機器ごとの電力利用管理から、使用する機器を通して利用者の電力利用状況(電力量や利用履歴)も管理できる新たな制御システムの構築が可能となる。また、将来的には電力利用データを活用した新たなサービスの展開も期待できるという。今後、「認証型コンセント」が普及すれば、利用者は新たに電気機器(家電製品や電気自動車など)の所有者の認証、機器ごとの電力管理・利用、電力利用の許可、過去の電力利用履歴の記録や、電子マネーとの組み合わせによる電力課金・決済などができるようになる見込みだ。
なお、「認証型コンセント」システムの試作機は、3月6日~9日に東京国際展示場「東京ビックサイト」で開催される「NFC&Smart WORLD 2012」の、ソニーブースに出展される予定。
《冨岡晶》
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