サービス研究をスピードアップ……NTT 三浦社長 | RBB TODAY

サービス研究をスピードアップ……NTT 三浦社長

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 NTTは、武蔵野研究開発センタで「NTT R&D フォーラム2012」を開催。初日、三浦社長が基調講演を行った。

 三浦氏は東日本大震災を振り返り、「我々インフラを担当するものとして、改めてネットワークがつながっていることの重要性を再認識した」と話し、災害強いインフラを作るための諸対策については年度内に完成させるとした。そのひとつとして、震災時には電話が通じずネットが比較的つながったことを取り上げ、音声をファイル化してパケットに流すサービスも完成する予定だという。

 また三浦氏は、ICTの現状をマルチデバイス化(モバイル化)、クラウド化、SNSというキーワード、グローバル化、コンバージェンスというトレンドで説明。クラウド化では、ひとつひとつのサービスを個別ではなく連携させ、構築から保守までを自動化していく、いわゆるオーケストレーションも大きな課題になってきていると強調。中期経営戦略の柱のひとつであるグローバル化ではエリアカバレッジを拡大していくことの重要性を強調し、新興国にこそ事業があると話した。

 今後のR&Dについては、ネットワークよりもサービスが重視されている現状に触れ、このイノベーションに向けてNTTも変化していかなければいけないと話した。「モバイル化、サービス化、あるいはソフト化、オープン化が時代の流れだ」「イノベーションは従来の延長だけみていると起きない。不連続なところにイノベーションが起こるし、異質なものと会うことによってイノベーションが起こるのだ。そういう面でR&Dが新しいものを取り入れていく姿勢が大切だ」とし、基礎研究は大事だが、と前置きした上でサービスにかかわる研究をもっとスピードアップして進めていかなければいけないと力説した。

《RBB TODAY》

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