富士通研、ソフトウェアの機能構造を自動的に地図化する技術を開発
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
富士通、ビッグデータの負荷増減に素速く対応する分散並列型の複合イベント処理技術を開発
-
富士通研、スマートシティへの展開に向けたピーク電力削減技術を開発

複雑で大規模な業務アプリケーションから、業務のための機能や役割を実現している「機能コンポーネント」を自動発見するマイニング技術と、発見した機能コンポーネントにもとづいてアプリケーションの構造を市街地図モデルとして表現し、さらに各種の統計情報とともに可視化するソフトウェア地図の自動作成技術を開発した。
機能を実現する上での重要度に応じてプログラム間とデータ間の依存関係をスコアリングし、ソフトウェア全体を対象にしてマイニングを行うことによりソフトウェアアーキテクチャを復元する。発見した機能コンポーネントは二次元上に配置され、市街地をモデルにした地図の形式で表示される。さらに各街区(機能コンポーネント)、建物(プログラム)の粒度でプログラム複雑度や修正頻度、利用頻度情報などを三次元で可視化する。
この地図を用いることで、業務アプリケーションの現状分析作業に要する時間を短縮し、ビジネスの変化に対してシステムをより迅速に対応させることが可能となる見込み。同社が提供している資産分析サービスでは3ヶ月程度の詳細な分析を実施して現状把握に必要な情報を作成しているが、本技術を応用した場合、1.5ヶ月程度の簡易分析でも現状把握が可能になるという。今後はさまざまな業種・言語の業務システムの分析に適用し、実用化に向けた検証を行うとのこと。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/