偽の警告を出すウイルス被害に注意……2月のウイルス・不正アクセス状況[IPA]
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それによると、2月のウイルスの検出数は1万5804個で、1月の2万8459個から44.5%と大幅に減少した。2月の届出件数は833件で、1月の941件から11.5%の減少となった。検出数1位はW32/Netskyで7,832個 、2位がW32/MyDoomで5,823個、3位がW32/Mytobで642個となった。先月1位のW32/Downadは急減した。2月は、パソコン内に裏口を仕掛けるBACKDOORと、オンラインバンキングのID/パスワードを詐取するBANCOSという不正プログラムが、他の不正プログラムよりも多く検知された。
不正アクセス届出は13件であり、そのうち9件で被害が発生した。2月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1073件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が218件(1月:338件)となった。その他は、『偽セキュリティ対策ソフト』に関する相談が24件(1月:18件)、Winnyに関連する相談が25件(1月:11件)などとなった。
またIPAでは今月の呼びかけ「今なお続く、偽の警告を出すウイルスの被害!」として、“ウイルスに感染している”“ハードディスク内にエラーが見つかりました”といった偽の警告画面を表示し、それらを解決するためとして有償版製品の購入を迫る、「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルスに対する注意を呼びかけている。偽の警告画面に表示される製品名称は、正規のウイルス対策ソフト名に似せたものの他に、「System Check」「RegClean Pro」など、パソコン内を診断するツールを連想させる名称となっており、利用者が元々使用しているソフトウェアとの判別がつきにくくなっている。相談の中には、この問題解決の画面がいくつも表示される、デスクトップの背景が黒くなってパソコンそのものが動かなくなる、といった事例も報告されているとのこと。
《冨岡晶》
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