動画はおよそ17分で、リーマンショックによる経済危機からの脱却、自動車産業の救済、雇用確保のための回復法(Recovery Act)制定、国民皆保険制度(医療保険法:Affordable Care Act)の創立、イラク情勢の安定化への尽力、オサマ・ビン・ラディンの殺害、グリーン産業の振興といった業績が関係者の証言を交えて紹介された。
動画にはビル・クリントン元大統領やハーバード大学法科大学院で教鞭を執るエリザベス・ウォーレンらも登場し、オバマ大統領がとってきたこれまでの政策を擁護している。
米国民の圧倒的な支持を受けて就任したオバマ大統領だったが、長引く景気低迷や高い失業率、重くのしかかる財政赤字などに苦しみ、2010年の中間選挙では民主党は大幅に議席を減らした。さらに、回復法や医療保険法の制定にあたっては保守層を中心に反発を招いたこともあって、2011年の第4四半期には支持率40%前後にまで低迷。最近では50%前後まで回復したという調査結果も出ているものの、陣営では半年後に迫る本選挙に向けて巻き返しに躍起だ。
一方、候補者選出のための予備選挙まっただ中の共和党陣営は、3月7日の「スーパーチューズデー」でミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が開票された10州中6州を制し選挙戦を有利に進めているものの、リック・サントラム元上院議員も南部州を中心に善戦。候補者選びは予備選挙の最終盤にまでもつれこむと予想されている。