NEC、暗い場所での映像品質を改善する鮮明化技術を開発……業務用カメラ新製品に搭載
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
暗所で撮影された映像は、信号を増幅し明るくするが、ノイズも同時に増幅されるため、映像品質が劣化し視認性が低下する。新開発された技術は、イメージセンサのノイズ特性が各画素の輝度(明るさ)レベルによって異なる性質を利用して、ノイズ成分を分離し抑圧することを可能とした。さらに一枚の画像について、低周波ノイズが含まれる低解像度から高周波ノイズが含まれる高解像度まで多重解像度で処理することで、低周波から高周波までのノイズ抑圧を実現した。本技術をカメラに用いることで、イメージセンサへの入射光量が約1/2に落ちても被写体の視認性が維持されるとのこと。
NECでは、この技術を搭載し、高感度撮影機能を強化した放送業務用カメラの新製品「NC-H1000II HDTV高感度CCDカラーカメラ」を2012年7月より発売する。本製品は、放送用情報カメラ、報道中継用カメラ、高所監視カメラなど幅広い用途での運用が可能。さらにNECでは、計算アルゴリズムの最適化と、処理のタイミングにおける無駄を排除する最適スケジューリングにより、回路の利用効率を向上させ、小規模な回路構成が可能な技術も開発したとしている。
《冨岡晶》
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