【レビュー】11.8mm超薄ボディ、UQ WiMAXモバイルルータ「URoad-SS10」
IT・デジタル
周辺機器
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
UQ WiMAX、薄型11.8mm・軽量約86g・約9時間駆動のモバイルルータ
-
WiMAX+auのハイブリットルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」にUQモデル登場

今回は、この「URoad-SS10」について、実際に1週間程度持ち歩き、使用してみた。
■コンパクト&軽量でストレスフリーに持ち歩き
まずそのサイズ感だが、スペックからも分かるように、非常にコンパクトで薄い。重さも約86gと軽く、シャツやジャケットのポケットに入れて持ち歩いてもほとんどストレスを感じなかった。もちろん、カバンのサイドポケットなどにもスッポリと納まるし、使用時に机の上に置いてもあまり邪魔になることもない。かなり使い勝手の良いサイズだと思う。
そのコンパクトさゆえに、ついついポケットやカバンに入れたまま長時間使ってしまうことが多かったが、その際、思ったよりも熱をもつことが少し気になった。火傷の心配などはないと思うが、使用時はポケットなどから取り出して使う方が良いだろう。
■WiMAXハイパワーで安定して繋がる
肝心のWiMAXの通信性能について、持ち歩いた先や自宅、オフィス等で色々と試してみた。「URoad-SS10」には、バッテリーやWiMAXの電波状態を表示するLEDインジケータがついており、利用時は常時点灯し、一目で状態が分かるようになっている。WiMAXの電波強度については、強い時がグリーン、中くらいの時でオレンジ、弱い時がレッドで点灯するが、今回レッドやグリーンに点灯することは滅多になく、ほとんどの場所でオレンジ(電波強度が中くらい)に点灯していた。
電波強度は中くらいの状態が多かったものの、WiMAXハイパワーで受信能力が向上しているためか、特に問題なく安定してつながっていた。都内各所でスピード計測をおこなったところ、屋内でも下り4Mbps~6Mbpsは平均して出ており、新宿や表参道の一部ビル内では最大13Mbps程度を計測した。電波強度に左右されず、安定して性能を発揮してくれるのは心強い。
ただ、上りの速度に関しては、500kbps~1Mbpsあたりで少しバラつきがあった。写真のアップロードを外出先でおこなう際など、枚数が多い場合、500kbpsでは時間が掛かりすぎてしまう。出来れば、1Mbps程度の速度が安定して出てほしいところだ。
■バッテリーの持ちは良好/休止ボタンも便利
バッテリーの持ちについて、フル充電の状態から連続で4時間程度起動し、接続機器でブラウジングやYouTubeの再生など試してみたが、バッテリー残量を示す本体インジケーターはグリーン点灯(100~40%の電池残量)のままだった。その後、6時間程度使用した段階ではじめてオレンジ点灯(40~10%)に切り替わった。「URoad-SS10」は連続通信最大約9時間をうたっているが、恐らく9時間近くは問題なく使えるはずだ。
また、同機種には「休止専用ボタン」が搭載されており、起動している状態からこのボタンを長押しすることで、本体を休止状態にすることができる。休止状態では、連続約250時間の待機が可能なほか、再度「休止専用ボタン」を押すことによりクイック起動することができる。
実際に試してみると、まず電源オフの状態から起動した場合、WiMAXの電波をひろって通信可能になるまで、平均で55秒程度かかった。これに対して休止状態からのクイック起動であれば、約15秒~20秒程度で起動が完了する。数十秒の違いではあるが、これだけでも感じるストレスは大きく軽減される。一件目の取材後、別の取材先へ移動する際など、一度休止状態にしておくことでバッテリーも節約でき、到着してからもスムーズに通信が開始できた。
さらに、「URoad-SS10」には、モバイルブラウザ用のWEB UIが用意されている。スマホ等の画面で、電波強度やバッテリー残量(1%単位)、SSIDやソフトウェアバージョンなどの情報が確認できるほか、休止状態や電源オフへの移行もスマホ等から行える。個人的にはそこまで活用しなかったが、バッテリー残量をもっと厳密に知りたい時や、本体の電源をつけたままカバンに入れてしまった際に、リモートで電源をオフにする場合など、重宝する機能だと思う。
《白石 雄太》
特集
この記事の写真
/