NEC、大量の映像データの中から同一映像を瞬時に見つけ出す「Media-Serpla」発売
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
「Media-Serpla 映像識別ソフトウェア」は、フレームごとに映像から、その映像を識別するための指紋情報(ビデオシグネチャ、1フレームあたり76バイト)を抽出し、他の映像のビデオシグネチャと照合して一致する箇所を高精度かつ高速に検出するソフトウェア。テロップの挿入、解像度変換、輝度変換、カメラでの再撮影などが、大幅な改変が加えられた映像でも、元の映像と同一であると正しく判別できるという。5秒程度の映像であれば、1000時間の映像の中から約1秒で一致箇所を検出可能とのこと。またフレーム単位で照合を行うため、2秒程度の短いシーンでも正しく検出できる。
また本製品で利用されている映像識別技術は、動画の識別方法に関する国際標準規格MPEG-7の一部(ISO/IEC 15938-3/Amd.4)として採用されたものとなっている。MPEG-7での厳しいテスト環境においても、平均96%の高い識別率と、5ppm(100万分の5)の低い誤検出率の両立を実現し、他の技術と比較してトップの性能を実証したとのこと。
例えば放送局では、映像をキーにした過去映像の検索、動画共有サイト事業者では、違法映像の効率的な検出といった用途に利用可能。ソフトウェアの価格は、登録可能な映像が250時間までの制限付きで220万円(税別)。制限なしは3000万円(税別)。日本語と英語の2ヶ国語に対応しており、NECは3年間で国内外の100社以上に販売することを目指すとしている。
《冨岡晶》
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