電話機能を付加したWebアプリが5分で構築できる……クラウド電話API「boundio」
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
KDDIウェブコミュニケーションズ、ネットから電話がかけられるAPI「boundio」提供開始
-
NTT、暗号を安全に仮想化できる「クラウド鍵管理型暗号方式」を独自開発

「boundio」は、インターネット上から電話をかけることができる、クラウド電話API。公開されたAPIをウェブサイトやアプリケーションなどに実装するだけで、「050番号による電話発信」「アップロードした音声の再生機能」「テキスト文字列を音声ファイルに変換できる音声合成機能」といった3つの機能が利用可能となる。今回、正式提供にあわせて音声関連機能を拡充し、APIによるアップロード操作を可能とした。音声合成エンジンも更新され、より自然な発話が可能とのこと。
正式提供ではオプションとして、電話受信者からの折り返し電話をboundioの番号(050)以外に転送する「転送設定」、boundio取得当初の電話番号から別の番号に変更できる「自局電話番号変更」の2つが提供されている。
KDDIウェブコミュニケーションズの代表取締役社長、山瀬明宏氏は記者会見で「当社は、創業から15年が経つが、当初から中小零細事業者やスタートアップの会社を支援するためにサービスを提供している。これまで考えてきたのはエンジニアやデザイナーの作業負担を軽減すること。今回発表するboundioもその一環」と前置きした上で、「APIとして提供するので、電話や通信回りの深い知識を持たないWebアプリケーションのエンジニアでも、このAPIを用いればものの5分で電話機能をつかったサービスを構築できる」と説明。
山瀬社長によれば、事業者向けにコールセンターやIVR(Interactive Voice Response)として電話機能を提供する業者は数多いが、いずれもエンタープライズ向けでSIを通してソリューションとして提供している。KDDIウェブコミュニケーションズとしては、個人の開発者にも利用できる課金体系やAPIの提供により、電話を使ったさまざまなアプリケーション開発を支援していきたいと述べた。
さらに目標として「5年後に当社だけで20億円規模はいくという感覚はある。まず2012年度に3000のデベロッパーと売上高1億円くらいは達成したい」と見通す。「KDDIグループとしてバックボーンなど設備回りの信頼性には自信をもっている。まずは市場を作ること」(山瀬氏)と抱負を述べた。
続いて、手島屋や面白法人カヤックなど提携ベンダーによるboundioサービス連携デモが披露されたほか、同様のサービスを北米で展開するTwilioとの業務提携について合意したことも発表。提携の内容については今後追加で発表するという。
《北島友和》
特集
この記事の写真
/