AndroidやiOSのアプリのビジネスモデルは、アプリそのものを販売する従来のスタイルから変化しつつある。アプリそのものは無料もしくは極めて低価格で提供し、アプリ内でデジタルコンテンツを販売する方法が増加中だ。ユーザーにとっては必要なコンテンツだけを無駄なく購入できるメリットがあり、アプリ開発者にとってはアプリをまるごと販売するより収益を得やすい。
しかし、iOS、Androidのアプリ開発者は小規模な企業や個人も多く、アプリ内課金のシステムを運営するのは負担が大きい。アマゾンが発表した新事業は、そうしたケースでアプリ内課金を代行するもの。ユーザーはゲーム内での仮想の通貨やアイテム、あるいは実用的なアプリのオプション機能などを、アマゾンのオンラインショップと同じ「1-click」で購入できる。販売価格のうち30%がアマゾンの利益となり、アプリ開発者の取り分は70%となる模様。