留学は就職に有利か? 企業ニーズと日本人留学生の強み
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企業に評価してもらいたい強みは、留学生では「異文化対応力」(46.5%)がもっとも多く、これに「柔軟性」(43.5%)、「語学力」(40.7%)が続く。国内学生では、「チームワーク力」(43.8%)、「主体性」(42.0%)、「達成志向」(33.6%)の順。国内学生の「語学力」は5.7%と全項目中最低だった。
ディスコが今年2月に実施した「採用活動に関する企業調査」によると、日本人留学生を採用する(予定を含む)企業に「日本人留学生に求める資質」を聞いた結果の上位に、「主体性」(61.8%)、「語学力」(51.7%)、「異文化対応力」(31.6%)が入っており、留学生の強みは、企業の求めるものに近い結果となった。
就職先を選ぶ際に重視する点は、留学生は「仕事内容が魅力的」(37.7%)がもっとも多く、これに「給与・待遇が良い」(34.7%)、「将来性がある」(33.7%)、「高いスキルが見につく」(29.6%)が続く。国内学生は「職場の雰囲気が良い」(42.4%)、「将来性がある」(41.6%)が突出して多く、これに「仕事内容が魅力的」(37.9%)が続いた。留学の有無を問わず将来性や仕事内容を重視する傾向が高い。その一方で、留学生の34.7%が重視する「給与・待遇が良い」は国内学生では19.7%、逆に国内学生がもっとも重視する「職場の雰囲気が良い」(42.4%)は留学生では26.6%にとどまるという相違点も明らかとなった。その他の項目からも、留学生は実利、国内学生はイメージや居心地のよさを重視する傾向が読み取れる。
この調査は、日英バイリンガル対象の就職・転職情報サイト「CFN」に登録している日本人留学生を対象に、2012年2月17日〜3月4日の期間、インターネットで実施。回答数は、398人で、内訳は文系男子136人、文系女子179人、理系男子53人、理系女子30人。
《田村 麻里子》
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