国内x86サーバー、台数増企業は37%ながら、管理要員は減少傾向……IDC調べ
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それによると、過去3年間において運用、保守、管理を行う「x86サーバーの台数が増加した」と回答した割合は、回答者全体の36.9%で、減少したと回答した20.5%を大きく上回った。一方で、「前年と比較してサーバーを管理するシステム要員が増えた」と回答した割合は、全体の14.2%にとどまり、「減少した」と回答した割合22.4%を大きく下回った。ユーザー企業では、サーバーを管理するシステム要員の人数を抑制する一方、運用、管理するx86サーバーの台数は増加しており、システム要員の負担が増加していることが推測できる。
また、現在直面しているサーバー保守の課題としては、保守期限切れへの対応、社内の保守要員のスキル不足、サーバー更新時の負担増、災害対策などの対応不足、保守要員の人員不足が上位5位となった。x86サーバーは、価格が安価である半面、利用するアプリケーションや用途に応じて多数のサーバーを設置し、分散処理することが一般的になっており、その数の多さゆえの対応の煩雑さが課題であることが判明した。
運用開始後に発生した障害に対するベンダー対応では、「満足」「ほぼ満足」と回答したユーザーは、全体の50%。ベンダー間の障害対応の満足度にも開きがあった。サーバーの障害発生に対するユーザーの対応を尋ねたところ、全体の42.6%のユーザーが、「障害の多いベンダーは今後の選定対象から外す」と回答し、他の回答を大きく上回った。
《冨岡晶》
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