第1四半期の全世界のパソコン出荷台数は約2%増、事前の予測を大きく上回る
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第1四半期の出荷台数は8898万台。前年同期が8728万台だったため、1.9%の増加となる。ガートナーでは事前に1.2%の減少と予測していたが、大きく上回った。地域別ではEMEA(欧州、中東、アフリカ)が前年同期比6.7%も増加して非常に好調だった。一方、アジアでは予測を下回っている。パソコン業界では中国やインドの成長が今後の市場を牽引するとの期待が大きいが、今回の結果では逆にそれらの新興市場の成長は鈍化している。
メーカー別では、シェア1位は17.2%でヒューレット・パッカード(HP)。出荷台数の前年同期比は3.5%増となっている。注目すべきは2位のレノボで、出荷台数が前年同期比で28.1%も増加。シェアは前年同期の10.4%から13.1%に上昇し、デル、エイサーグループを抜いて4位から2位に踊りでた。デル、エイサーグループはともに出荷台数を減らしている。
メーカーシェアについては米国のみの数値も発表された。1位は実に29.0%ものシェアを獲得したHPで、前年同期の26.2%から大幅に上昇している。2位デルは微減、3位アップルは微増。4位、5位のエイサーグループと東芝はそれぞれ11.9%から9.1%へ、10.4%から8.7%へと大幅にシェアを低下させた。
《山田 正昭》
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