マイクロソフト、配信事業者向けクラウドサービス「Windows Azure Media Services」発表
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クラウドベースの新サービス「Windows Azure Media Services」は、Windows Azureのクラウド基盤を活用し、メディアの制作・管理・配信が簡単にできるよう設計・実装されたサービス。マイクロソフト自身あるいはサードパーティのソリューションが即座に利用できるように構成されており、大容量のデジタルメディアを効率良く処理し、任意のタイミングで利用できる。これによりコンテンツ提供者・配信事業者は、場所やメディア利用方法にかかわらず対応できるカスタムメディアソリューションを構築できるようになる。
多くのメディアパートナーにも対応しており、Aspera社の高速転送テクノロジ、Digital Rapids社、ATEME、Dolby Laboratories社のコンテンツ エンコード テクノロジ、BuyDRMとCivolutionのコンテンツ セキュリティ テクノロジ、Wowza Media Systems社のビデオオンデマンドのストリーミングテクノロジなどに対応する。
また、Windows Azure Media Servicesは、消費者向け電子機器メーカーによるネット対応デバイスのエコシステムにも対応する。Microsoft Smooth Streaming、HTTP Live Streaming、そして、Flashメディアフォーマットをサポートし、Xbox 360、Windows Phone、WindowsベースのPCから、スマートテレビ、セットトップボックス、MacOS、iOS、Androidなどのマイクロソフト以外のデバイスに至るまで、ほぼすべてのネット接続デバイスに、簡単にリーチできる。ISOおよびIEC Councilの標準であるMPEG-DASHもネイティブにサポートする。
マイクロソフトはAkamaiおよびdeltatreと協業し、2012年のロンドンオリンピックのHD動画ストリーミングを欧州、北米、中米、南米の主要権利者を通して複数の国に向けて提供する予定。
また、メディア企業のクラウド対応に向けてシステム全体最適を図るための、アーキテクチャ設計の規範となる新しいガイダンス「Broadcast Reference Architecture」も公開された。現在のテクノロジ、経営資源、プロセスを評価するためのもので、Harris Corp.、Tata Consultancy Services Ltd.、Decentrix Inc.などのパートナーと協業する。
《冨岡晶》
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