PC出荷台数比率、欧米は10年間で上昇するも日本は横ばい……携帯電話の普及が影響か?
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
それによると、家庭市場の人口当たりPC出荷台数比率を、経済状況が近い日本と欧米で比較すると、欧米は2000年から2010年の10年間で出荷比率が6ポイント増加し、2010年の米国は約13%、欧州は約9%となったが、日本は毎年5%前後と、ほぼ横ばい状況となっていることが判明した。
日本では2000年前後から、iモードをはじめとする携帯電話によるインターネット接続が可能となっていたことが背景にあると見られる。またPC価格が日本では高止まりしていたことも影響したとIDCでは考察している。一方、iPadやKindleなどのメディアタブレットの出荷台数は、世界の各地域において2011年第2四半期(4~6月)時点でネットブックPCの出荷台数を上回っており、さらに米国では同四半期に13インチ以上のノートPCの出荷台数も上回っていた。
モバイル/クライアントコンピューティング市場は、2010年第4四半期(10~12月)まで米国が最大の市場だったが、2011年第1四半期(1~3月)に、日本を除くアジア・パシフィック(Asia Pacific excluding Japan:APeJ)地域が最大の市場となった。同年第4四半期には8,000万台を超える市場にまで成長し、世界の約3分の1を占めている。これは、同地域におけるAndroidベースのスマートフォン市場拡大、中国を中心としたPC市場の拡大が寄与したという。
世界市場における日本のシェアは、2011年通年でみると約4.5%。スマートフォンの出荷が増えたことで2011年第4四半期は、初めて四半期で1,000万台を超える1,170万台出荷となっている。
《冨岡晶》
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