ビッグデータ市場、2020年度には1兆円市場に成長……矢野経済研が予測シナリオ作成
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ビッグデータとは、非常に大容量であるため処理や分析に特別な技術を要するデータ、データベース・文書・音声・映像などを含む多様な種類のデータ、きわめて高頻度で発生し超高速に処理されるデータ、の三要素を含むデータを総称したもの。同社調査によると、2011年度のビッグデータ市場は1,900億円、しかしデータ分析に対するニーズは限定的な範囲に留まっていた。
現時点では、ビッグデータを分析しマーケティング等に活かすことに注目が集まっており、BI(ビジネス・インテリジェンス)が市場の大部分を占めた。2011年度のビッグデータ市場規模は、ソフトウェアライセンス、システム構築、ハードウェア、保守までを含めて1,900億円と推計された。
Hadoopを使ったシステム構築などの新分野も含むが、まだ規模は小さい。先進ユーザー企業は売上向上や経営スピード向上への積極的な投資を行っており、BIは年率5%程度の堅調な成長を遂げると予測された。
そのうえで、ビッグデータ市場が成長するシナリオと市場への影響を、短期・中期・長期の3段階に分けて作成。2020年頃にはビックデータの位置づけや役割は大きく変わるとし、投資の活発化、業界構造変革を経て、ビッグデータ技術がスマートシティのインフラに活用されるなど、社会の無駄や余剰の最適化が実現すると考察した。このシナリオ通りに進展すると、2017年度のビッグデータ市場規模は6,300億円に、2020年度には1兆円を超えるという。なお矢野経済研究所では、2011年度の国内民間企業のIT投資を10兆9,580億円(「国内企業のIT投資に関する調査結果2011」2011年10月12日発表)と予測している。
《冨岡晶》
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