FNETS、1万個所以上の温度を同時に測定できる「光ファイバー温度測定システム」発売
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「光ファイバー温度測定システム」は、光ファイバーを温度センサーとして活用し、多数のサーバや通信機器類が設置されたデータセンター内の詳細な温度分布を、リアルタイムで正確に把握できるシステム。専用のソフトウェアにて、温度分布をグラデーション表示する。
従来の温度センサーではセンサー設置ポイントのみの測定のため、より詳細な温度分布が把握できず、効率的な空調設定の変更ができなかった。本システムでは、富士通研究所が開発したアルゴリズムにより、10cm間隔での温度測定が可能なため、空調設定(風向、風量、温度設定等)をきめ細やかに調整し、温度環境の適正化ができる。また「ラマン散乱光」により温度を測定するため、サーバや通信機器等の電気信号に影響を与えずに測定できる特徴も持っている。
なお従来の温度センサー方式とのコスト比較において、約600ポイント(100ラック)以上の規模で安価となる見込み。またあらかじめ設定した温度(しきい値)を超えた場合は、温度異常としてリアルタイムに検知できるため、故障などのリスク低減に貢献できる。
FNETSでは、測定器・ソフト、設置工事、現調、SE作業、保守まで含めたトータルソリューションとして提供。データセンターの規模に応じて、6種類の測定器を用意し、光ファイバー長 24kmまで対応する。参考価格は約2,000万円(データセンター:100ラック、300平方メートル相当。ラック前面・裏面、天井、床下の温度を測定。測定器・ソフト、設計・設置工事・現調、SE作業、初年度保守を含む)。
《冨岡晶》
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