NTT Com、シンガポールとマレーシアに新データセンター開設
エンタープライズ
ハードウェア
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
キヤノン、西東京データセンターを10月に稼働……アウトソーシングサービス事業の中核に
-
東京電機大学、分散していたシステム管理サーバをクラウドで統合……先進的な情報教育環境を構築

シンガポールとマレーシアは、地震、津波、台風などの自然災害の影響が極めて少ない地域特性から、アジア地域のシステムハブやディザスタリカバリ拠点として注目されている。特にシンガポールは、香港とならぶアジア地域の経済活動の中核であり、多国籍企業が集中している。今回同社では、シンガポールではシンガポール証券取引所のデータセンターの近くに、マレーシアでは首都クアラルンプール郊外の総合開発地域マルチメディア・スーパーコリドーの中核都市サイバージャヤに、新たなデータセンターを建設した。
シンガポール セラングーン データセンターは、自社で設計し建設したデータセンター専用ビルとなっており、電源設備などの各種設備を完全冗長化した。またNTT Comの回線に加え、他社回線の利用も可能なキャリア・ニュートラルポリシーの採用により、異キャリア、複数ルートによる高い冗長性を確保。特に、日本‐シンガポール間は、NTT Comが所有する大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」(ASE)を利用することで、高速で高信頼のネットワーク環境を実現した。なおシンガポール政府建設局が定める「グリーンマーク」における最高ランクのプラチナアワードを、商用データセンターでは初めて取得したとのこと。
一方マレーシア サイバージャヤ3データセンターでは、電源設備などの冗長化に加え、総面積63,000平方メートルにわたる広大な敷地内に、ユーザが利用可能なオフィスビルも併設した。新たに接続されるASEを利用することで、マレーシアでもNTT Comの国際IPバックボーンを利用した高速・大容量なインターネット接続などが、国際ネットワークとして利用できる。マレーシアグリーンビルディング指標(GBI)および、LEED認証を取得予定となっている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/