富士通、次世代移動通信システム「LTE-Advanced」向け高性能受信方式を開発
エンタープライズ
モバイルBIZ
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
hi-ho、ドコモとイー・モバイルの「LTE」対応コースでキャンペーン実施
-
クアルコム、LTEブロードキャスト「eMBMS」をJapan-China TDD Forumで披露

LTEは、最大300Mbpsの通信速度が実現可能な方式だが、LTE-Advancedでは、さらに高速の最大3Gbpsの通信速度が規定されている。その基盤技術としては、基地局と端末側でそれぞれ複数のアンテナを利用する「MIMO」を発展させた「マルチユーザーMIMO」が採用されているが、端末で自分向けの信号だけを高精度に分離することは、困難とされていた。
今回、受信信号から他ユーザー向けの信号の変調方式を推定する方法を開発、マルチユーザーMIMOシステムに、信号候補を比較し、もっとも確からしい信号を判定する「MLD(Maximum Likelihood Detection:最尤検波)技術」を適用することが可能となり、高精度な信号分離に対応した。これにより、従来は難しいとされていた高精度な信号分離を可能にし、受信性能の大幅な改善を実現できるという。大都市やイベント会場などの混雑した状況において、通信速度が最大で約1.5倍に改善、データのダウンロード時間を最大約30%削減できるとのこと。
今後富士通研では、推定精度のさらなる改善および小型化の検討を進め、2015年頃の実用化を目指すとしている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/