SBモバイル、気球を使った無線中継システムを実験……災害時のエリア復旧で活躍
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この気球無線中継システムは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的としたもの。移動無線車による「中継元基地局(親機)」と、気球による「気球中継局(子機)」で構成されており、3Gシステム(2.1GHz帯)で利用できる。親機と子機の間の中継周波数は3.3GHz帯、子機と携帯電話(移動機)の間のアクセス周波数は2.1GHz帯で、帯域幅はともに5MHz幅となる。気球の高度(アンテナまでの高さ)は地上約100mとし、サービスエリアは、郊外地において半径3km以上を確保する予定。
実験は2013年6月末までの期間、愛知県稲沢市の木曽川周辺で行い、本気球無線中継システム利用時の通信速度や通信品質およびサービスエリアの広さなどを評価する。
この気球は、北海道大学大学院情報科学研究科 小野里 雅彦教授との共同研究を通じ、ソフトバンクモバイルが製作したものとなっている。小野里教授は、ヘリウムガス気球を使った災害用係留型情報気球「InfoBalloon」を提唱している。
《冨岡晶》
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