モバイル端末管理「MDM」、まだまだ進んでいない企業の認知・導入……リクルート調べ
エンタープライズ
モバイルBIZ
注目記事

「モバイルデバイスのセキュリティ対策状況」「MDM利用において必要な機能」「導入時に重視するポイント」など、MDMの利用状況を把握するための質問を行ったもの。最初に、全体に対して「スマートフォンの導入状況」を尋ねたところ、「すでに導入済みである」が18.0%、「今後導入を検討している」が24.0%、「導入は検討していない」が58.1%であった。従業員規模別に見ると、「すでに導入済みである」「今後導入を検討している」の割合を合計すると、1001名以上の大企業では46.7%となり、約半数近くの企業でスマートフォンの導入および検討が進んでいた。
モバイルデバイスのセキュリティ対策について尋ねると、1位は「パスワードやパスコードによるロック機能」で63.0%、2位「ウイルススキャン機能」で39.1%、3位「特に対策をしていない(社員道徳に任せている)」26.7%、4位「リモートアクセス機能」23.4%、5位「端末データの遠隔消去・自動消去機能」19.9%と、ほとんど簡易な対策に留まっている。
これを受け全体に「MDMについてどの程度知っているか」を尋ねたところ、「知らない」と回答した割合が63.9%、「だいたい知っている」が32.8%、「詳しく知っている」は3.3%という結果となり、約6割がMDMを認知していない現状が判明した。導入状況を尋ねると、「すでに導入済みである」が20.3%、「今後導入を検討している」が33.5%、「必要性は感じるが導入は検討しない」が26.7%、「必要性を感じない」が19.6%となった。 関連して「MDMで管理するモバイルデバイスの台数」についても尋ねたところ、「1~10台」と「11~50台」を合計した「50台以下」の割合は、「導入済み」では40.7%、「導入予定」でも38.5%と4割近く存在しており、小規模単位での導入も進んでいるようだ。
MDMの利用において「必要な機能」では、1位「リモートロック」で74.5%、2位「リモートワイプ(データ消去)」で67.3%、3位「アクセス制御」56.4%、4位「アプリケーションのリモート制限」36.4%、5位「禁止アプリケーションの強制削除」32.7%となった。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/