「ギガバイト革命」が起きる……ノキアシーメンスネットワークスCEO会見
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
NSNは、2007年にノキアとシーメンスのネットワーク事業を手掛けていた部門が合併し設立された企業だ。その後は主に通信事業者に対してエンドツーエンド(E2E)のビジネスを展開してきた。しかし、スーリCEOによれば、2012年以降はスマートフォンやモバイルインターネットの発達によって、この戦略は通用しなくなっているとする。
現在はエンゲージメントエコノミーの時代にシフトしているとし、ネットワークビジネスが大きく変わったため、新しい戦略が必要だという。エンゲージメントエコノミーとは、高性能なデバイスと高速ネットワークによって日常のあらゆるものがネットワーク化し、コンテンツ化する状態をいう。ソーシャルネットワーク、GPSサービス、アプリケーションどうしの通信、M2Mネットワークなどによって、これまでにない量のデータのネットワークが構築されようとしている。
当然それに伴うネットワークインフラの容量が必要となる。しかも、「このような接続によってもたらされるサービスは、より簡単に実現できるようになっており、細部や背景技術は益々見えにくくなっています。そして、それを利用するユーザーのニーズも多様化し、属性ごとというより個人ベースでカスタマイズされるようになっているので、多くの通信事業者やネットワーク機器ベンダーがE2Eビジネスの限界を感じています」(スーリCEO)という状態にある。
この傾向は2020年ごろまで拡大を続け、スーリCEOが「ギガバイト革命」と呼ぶ状態になるという。ギガバイト革命では、1人の1日あたりの無線トラフィックは1GBにも達する。大まかには現在の1人あたりのトラフィックの10倍になるものだとスーリCEOはいう。
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