ドラゴン宇宙船が無事に地球に帰還、宇宙開発の新しいページ開く
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
ドラゴン宇宙船はISSで不要になった1367ポンド(約620キロ)の荷物を積載し、予定通りISSを離れると、大気圏に突入。パラシュートで降下し、ほぼ予定通りの東部標準時(EDT)11時42分にカルフォルニアの数百マイル西の海に着水した。
帰還したドラゴンの状態はきわめて良好だという。ドラゴンはこのあと船によって回収され、ロサンゼルスを経由して同船を開発、製造したSpaceX社の施設があるテキサスへ向かう。
ドラゴン宇宙船はその打ち上げ用ロケット「ファルコン9」とともに、民間企業であるSpaceX社が開発、製造した。その目的はISSに物資やクルーを輸送するためで、民間企業にとっては非常に大きな挑戦といえる。今回の飛行はテストではあるものの、荷物の量が少ない以外は実際の輸送ミッションとほぼ同じ内容。今回のミッションの成功により、ドラゴンの開発は完了したといえる。
ドラゴンは今後、日本が独自に開発した「こうのとり」と同様に、ISSに物資を輸送する任務を担う。「こうのとり」は地球に帰還する能力を持たないが、ドラゴンはISSから地球に帰還できるため、ISSでの実験の成果などを持ち帰ることができる。さらに、数年後にはISSのクルーが搭乗して有人飛行を行う予定。
《山田 正昭》
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