【中小企業のIT活用術 Vol.2】コストダウンの切り札! LED照明はITリソースの一部に(前編)
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■照明のLED化で、大幅な節電が可能に
蛍光灯をLEDに交換するだけで15%の使用制限をクリアできる可能性がある。と、オフィスや倉庫・工場、店舗等のLED化による省エネソリューションを説くのは、大塚商会 プロダクトプロモーション部 LEDプロモーション課 課長 平城正美氏と同主任の川畠泰氏である。
「大塚商会本社ビルの例ですが、1Fから3Fまでの照明をすべてLED化したところ、照明代を月間で37.6%削減できました。一般的なオフィスでの電気代に照明代が占める割合は40%と言われていますので、蛍光灯をLEDに入れ替えるだけで、単純計算で18%の電気代の節約になりますから、15%という電力使用制限目標は照明のLED化だけでクリアできることになります。(平城氏)」
また、工場や倉庫のような場所では水銀灯などを利用していることが多く、LED化によって照明にかかる消費電力を80%前後も下げることができるという。一般的な水銀灯の消費電力は400W前後だが、同等性能のLEDなら80Wである。工場や倉庫では工作機械などを動かすので、トータルの消費電力については15%以上削減できないこともあるかもしれないが、それでもこのインパクトは小さくないだろう。
■LED化ニーズの高まり
市場からのLED化のニーズの高まりは、やはり震災前後で大きく変わったというが、大塚商会では既に4年前から照明のLED化というソリューションを提供している。当時は、節電というより単にコストダウンのために導入するパターンが多く、水銀灯やハロゲンランプとの代替需要が多かったそうだ。蛍光灯タイプのLED照明も存在していたが、値段が高く、明るさが蛍光灯に及ばない、といったことからオフィスでの普及はそれほどでもなかった。
しかし、「ここ2年ほどで蛍光灯タイプのLEDの性能も上がり、値段も安くなってきました。また、大塚商会では電気工事を個別見積もりではなく一律料金とするパックを用意したり、導入にはリース契約を適用できるようにしたりするなどして、蛍光灯からLED化への提案を広げています。(川畠氏)」という状況で、実際に市場からのニーズも高まってきているという。
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