神戸大、富士通のスパコン「PRIMEHPC FX10」を導入……情報教育に活用
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神戸大学では、新たな人材養成、新たな学問体系・教育システムの構築、そして他機関との連携による教育研究推進体制の構築を目的として、2010年4月にシステム情報学研究科を発足し、そのなかに計算科学専攻を新設ている。また、理化学研究所 計算科学研究機構と、2012年5月15日に計算科学・計算機科学分野における連携協定を締結している。
この一環として、神戸大学は、2011年に世界最速性能を実現したスーパーコンピュータ「京」と互換性をもつ富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」の導入が決定した。情報教育用電子計算機システムとして、神戸市ポートアイランドの神戸大学 統合研究拠点に設置されるとのこと。
ノードには電力あたり性能を追求したプロセッサ「SPARC64 IXfx」を搭載、ノード間は柔軟性の高い6次元メッシュ/トーラスアーキテクチャーを採用したTofuインターコネクトにより接続される。また、富士通のHPCミドルウェア「Technical Computing Suite」により、多様な開発言語処理系を搭載する。この他、シミュレーションデータの保存やシステムのバックアップ用として「ETERNUS DX80」2台により構成される120TBのストレージ、利用者教育などのPCとして「ESPRIMO K552/D」40台などをあわせて導入する。
神戸大学 システム情報学研究科は、この超高速・大容量のスーパーコンピュータを最大限に活用した大規模シミュレーション技術を教育し、さまざまな自然現象や社会現象を理解・解析できる人材の養成を目指すとしている。
《冨岡晶》
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