【COMPUTEX TAIPEI 2012 Vol.20】CyberLink、Windows 8の動画再生を強化する「PowerDVD Metro」などをデモ | RBB TODAY

【COMPUTEX TAIPEI 2012 Vol.20】CyberLink、Windows 8の動画再生を強化する「PowerDVD Metro」などをデモ

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「PowerDVD Metro」が動作中のWindows 8(64bit版)タブレット
「PowerDVD Metro」が動作中のWindows 8(64bit版)タブレット 全 6 枚
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 CyberLinkは、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2012」会場近くにプライベートブースを設置し、Windows 8のMetro UIに対応した同社のマルチメディア関連アプリケーションをデモンストレーションした。

 今回紹介されたのは、動画再生ソフト「PowerDVD Metro」、動画編集ソフト「PowerDirector Metro」、Webカメラ用撮影・ユーティリティソフト「YouCam Metro」の3製品。それぞれ、これまでのPowerDVD、PowerDirector、YouCamのMetro UIバージョンという位置づけだが、Windows 8からアクセスできる「Windows Store」を通じて従来の製品とは別のアプリケーションとして提供される。

 いずれも、数多くの機能を搭載する従来のデスクトップ版とは異なり、基本的な機能をタッチ操作で簡単に利用できるように設計されている。例えばPowerDirector Metroでは、ソースとする動画ファイルを選択し、開始・終了位置を指定し、テンプレートを選ぶというわずかなステップでビデオクリップが完成する。この間、マウスやキーボードには一切触れることなくタッチスクリーンのみで操作が可能。編集したビデオクリップは動画ファイルとして保存するほか、YouTubeやFacebookでの公開や、従来のPowerDirectorと互換性があるプロジェクトファイルとしての書き出しも可能。Metro版で行えない細かい編集をしたいユーザーは、別途デスクトップ版のPowerDirectorを導入すればさらに手を加えることができる。

 画面のデザインもMetro UIと違和感のないものとなっており、例えばPowerDVDでは再生可能な動画ファイルや画像ファイルのサムネイルがタイル状に並べられ、高解像度のコンテンツは大きなタイルで表示される。また、YouCam Metroについては既に「Windows 8 Beta Store」に登録されており、Windows 8 Release Previewを利用しているユーザーはベータ版を手に入れることができる。タブレットやノートPCに搭載されているWebカメラを利用した画像や動画の撮影、レタッチが可能なほか、ビデオチャット中の映像にエフェクトを適用することもできる。

 Windows 8にはMetro UIに統合されたメディア再生機能が標準搭載されているため、CyberLinkのようなマルチメディアソフトのベンダーにとってはOS自体の機能と自社製品が製品が一部競合する形になっている。しかし同社によれば、Windows 8はH.264コーデックを搭載しているもののM2TSコンテナには非対応のため、例えばAVCHD方式のビデオカメラで撮影した動画ストリームを取り出してもそのままでは再生できないという。同社日本法人代表取締役社長のピーター・リン氏は、圧縮方式やファイル形式が分からない動画でも簡単な操作に再生したいというニーズは根強いため、Windows 8の時代になってもPowerDVDのような製品が受け入れられる余地は大きいとしている。
 
 今回展示されたMetro UI対応アプリケーションはいずれも快適に動作しており、指の動きに対する画面スクロールの追随などもなめらかで、既に高い完成度に到達していると感じられた。同社ではWindows 8の正式リリースに合わせてできるだけ早期に製品を公開できるように準備を進めていくとしている。

《日高彰》

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