火星を周回するマーズ・オデッセイに異常、セーフモードに入る
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マーズ・オデッセイは2001年に打ち上げられた火星探査機。マーズ・サーベイヤー2001・オービター・ミッションによるもので、その目的は火星表面を周回軌道上から観測すること。予定のミッションがすべて終了したあとも稼働を続け、2010年にはマーズ・グローバル・サーベイヤーが持っていた火星の観測期間の記録3340日(地球日)を上回った。
マーズ・オデッセイは火星に水が存在する可能性を示すデータを得るなど、大きな成果を上げると共に、別のミッションで火星に降り立った数々の探査車の通信中継の役割も果たしている現在は、予定を大幅に超えて火星の地表を探索している探査車オポチュニティの通信中継を行なっている。
異常は7日に発生。マーズ・オデッセイは予期しない事態が発生したときに実行される手順でセーフモードに入った。この状態ではすべての観測は中断されるが、地球との通信は継続する。NASAの発表によれば、マーズ・オデッセイは安全な状態にあり、問題はひとつのリアクションホイールに限定されているという。
《山田 正昭》
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