エステー、30秒で測定可能な家庭用放射線測定器「エアカウンターEX」発売
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「エアカウンターEX」は、同社の家庭用放射線測定器の第3弾。放射線の1つである空気中のガンマ(γ)線を0.01μSv/h~99.9μSv/hの範囲において片手で簡単に測定できる(μSv/h=毎時マイクロシーベルト)。これまでのSi半導体から、より高性能の“CsIシンチレーション式”を検出方式に採用したことにより、セシウム(Cs137)の測定感度を大きく高めた。
測定時間は既存の「エアカウンターS」の最長2分に対し、4分の1となる約30秒に改善された。また、精度も±15%とこれまでの±20%から高め、低線量時でもより精度の高い測定ができ、移動しながらでもホットスポットを高精度に可能とした。測定範囲は、現行機種の0.05μSv/h~9.99μSv/hから、0.01μSv/h~99.9μSv/hに大きく広げて、除染事業者などの高いニーズにも対応する。計測中に放射線を感知するたびにブザーが鳴る機能や、計測完了後、5秒ごとに数値を更新しながら、連続測定が可能となっている。電源には単4アルカリ電池2本を使用し、連続駆動時間は標準的な使用環境で約125時間。
6月20日より、自治体や学校、教育機関、除染事業者などを対象に発売する。また、個人向けには、8月初旬にインターネット通販で発売する予定。月産数量は約1万個。なお「エアカウンターEX」で採用している“CsIシンチレーション式”は、1年を超えて使用した場合、校正作業(定期的な調整)が必要になる場合があるため、ユーザーに向けて簡易校正サービス(有償)を行う体制を整える予定。
《冨岡晶》
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