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■高速動作が可能となった「MacBook Pro」
MacBook Proについては、基本性能の向上を強調。新採用のSSDは従来のHDDモデルに比べ、約4倍の高速アクセスを実現したとする。これは前モデルに内蔵したSSDよりもスペックが向上しており、最大512GBまでのアップグレードを可能としている。
グラフィックスについては、NVIDIA GeForce GT 650Mを搭載。CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000との切り替えは、同社独自のコントローラーによって完全に自動で行われるとのこと。これは、実行中のアプリの動作や電源ケーブルの接続状態などによって判断され、設定次第では常に動作するGPUを指定することも可能となる。
■世界最高の解像度をうたう「Retinaディスプレイモデル」
「Retinaディスプレイモデル」については15.4インチで2880×1800ピクセルと、世界最高の解像度を持つノートPCであることを改めて強調した。さらに、カバーガラスが不要になったことで、反射率は75%まで縮小し、コントラストは25%アップ。また、IPS液晶の採用によって、視野角を178度まで確保したという。
実際に通常のMacBook Proと並べてみたところ、「Retinaディスプレイモデル」の方が明らかに写り込みは少なくなっていた。また、色の表示についても濃淡がより深い印象があり、解像度だけではないディスプレイ性能の向上が見てとれた。
なお、今回の開発では厚さ1.8cmという薄さについても重視したという。これは、13インチのMacBook Airとほぼ同じ厚さとなり、充電ケーブル用の接続端子「MagSafe」はより薄型なバージョン2に変更。重さについても2.02kgと、通常の15インチモデルより540g軽量化されている。
また、非対称ブレードの搭載によって、ファンの騒音のうち高周波部分を減らしているとのこと。排気用のベントは配置を見直すことで放熱性が上がっており、この穴を利用することでスピーカーからはより原音に忠実な音声を再生できるという。
■ソフトやゲームもRetinaディスプレイに最適化
そのほか、「Retinaディスプレイモデル」の登場に合わせ、Adobeなどのサードパーティーではアプリやゲームソフトの最適化を行なっている。また、Mac OS標準のMailやSafariなどのソフトでも、文字の視認率が向上し、写真などもより解像感のあるものが見られるようになったとする。
デモでは「Final Cut Pro」を利用した動画編集を紹介したが、プレビュー画面にはフルHDの動画を倍率100%で表示。そのほか、解像度の向上により、タイムラインのサムネイルでもシーンの内容が判別しやすくなっている。
また、アングルビューワー機能では、フルHDで撮影した9本の動画をフレーム落ちなく切り替えることができた。これは、従来のノートPCでは不可能な動作とのことで、SSDやCPU、GPUの性能向上によって実現したとのことだ。
■「MacBook Air」も基本性能が向上
一方、MacBook Airについても、MacBook Proと同様の高速SSDを搭載。また、すべてのMacBook AirにFaceTime用として、ディスプレイのフレーム部分に720p対応のWebカメラを内蔵した。これを利用することで、iPhoneやiPadなどのiOS製品ともビデオ通話が楽しめるという。
■新モデルはアップルストアで試用可能
アップルは14日、アップルストア銀座のメインディスプレイを、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」のものに一新した。店内ではすでにMacBook ProやMacBook Airの展示が行なわれており、実際に製品を操作することが可能となっている。
《丸田》
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