富士通と名大、健康情報を可視化する共同研究を開始……腕時計型センサーなど活用
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
ソニー、ブルーレイ技術応用の細胞分析装置「セルソーター」を医療研究向けに発売
-
富士フイルム、クラウド型医用画像ストレージサービス「+STORAGE」提供開始

名古屋大学では、2010年4月より、産学官の連携や医工連携などの融合研究を推進する研究センターとして、「予防早期医療創成センター」を設置している。今回、富士通と共同で、研究を進める。
特定症例の事例として、夜尿症の患者が、健康情報を測定する腕時計型センサー(開発:富士通研究所)を身に付けることによって、時々刻々と得られる健康情報(行動・水分・環境データ)をクラウド上に収集・可視化する。これらデータと患者やその家族が入力した行動・事象日誌システム「おひさまカレンダー(仮称)」とあわせて活用することで、患者の日々の行動や状況などの容易な把握と、患者様と医師との間での情報共有の簡便化を目指す。
「おひさまカレンダー(仮称)」では、食事時間や水分摂取量、トイレの時間や回数、そして夜尿発生の有無などを、実験協力者とその家族が入力。腕時計型センサーは、水分センサーによる夜尿の事象検知、温度センサーなどによる環境情報、加速度センサーなどによる行動情報といった、健康にかかわる情報(健康情報)が取得できる。これら入力データとセンサーデータを統合して収集・分析・可視化するシステムにより、夜尿の事象発生を、水分センサーにて検知し即時に通知することで、家族による迅速な対応を可能にするなどQoL(Quality of Life)の向上を目指す。また事象発生と、収集された他の情報との関係性の抽出を試みるという。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/