探査機ボイジャーが太陽系の端に到達、NASAが発表
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ボイジャーは木星、土星、天王星など複数の惑星を次々に探査する探査機。惑星の重力を推進力として利用するスイングバイ航法を最大限に利用しており、この航法に適した惑星の配列となる1977年にボイジャー1号、ボイジャー2号が相次いで打ち上げられた。
観測ミッションは大成功し、79年から90年にかけて、2機の探査機は木製、土星、天王星、冥王星に次々に接近。貴重な写真を数多く撮影し、地球以外の天体での火山活動を初めて観測するなど、多大な功績をあげた。また、宇宙人へのメッセージとして地球のさまざまなデータを収録したレコードが搭載されていることでも有名。
2機のボイジャーは太陽電池ではなく原子力電池を搭載しているため、太陽から遠く離れた現在も稼働している。さまざまなデータや計算からまもなく太陽系の端に到着することがわかっていた。22日の発表は、ボイジャー1号から送られてくるデータに太陽系外からの宇宙線の急増が認められることから、太陽系の端に到達したことが直接的に確認されたため。
今後、太陽風の高温粒子の急減が観測されれば、人工物として初めて太陽系の外に達したことになる。地球からの距離は180億キロ。
《山田 正昭》
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