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2012年度から中学1-2年生で武道が必修化となり、多くの学校で柔道を行うことが予想されることから、柔道の安全な実施指針をまとめている。柔道は「投げる」「抑える」など相手と直接的に攻防が展開されるため、不十分な受身による事故について十分注意する必要があるという。
授業前の安全対策について、武道場がなく体育館などで授業をする場合は、弾力性のある適度に柔らかい畳を使用したり、畳がずれないようにするため安全な枠を設置したりするなどの配慮が必要。また、万一事故が発生した場合に対して、対応マニュアルを整備しておくことが重要という。
授業時の安全対策について、生徒の体調に十分配慮し、禁じ技を用いないこと、危険な動作をせず、事故の技能の程度に応じて技に挑戦することがが大切という。また、頭を打たないためにはどのような受身をとるのか、教員がしっかり指導し、受身の練習が必要という。
海外ではどうだろうか。
英国柔道連盟は、柔道の施設やイベントを安全に行うための最低基準を細かく設けている。例えば、「コーチ資格の所持」「監督者と生徒の割合」「畳が基準を満たしていること」「適切なスペースの確保」を規定している。学校では、監督者1名に対して生徒30名を上限とし、たたみは足下がしっかりしていて、衝撃吸収ができること、生徒一人あたり2平方メートルのスペースを確保することを必要条件としている。
フランス柔道連盟は、会報「Dojo info」で、保険の重要性と予防策に関して、定期的に情報発信を行っている。また、連盟パートナー企業である共済組合SMIと協同して、公式サイトに「覚えておきたい10の決まり」を掲載している。
部活動中の死亡事故トップは「柔道」…安全指針や海外の事例も紹介
《工藤 めぐみ》
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